『茶の味』と『鮫肌男と桃尻女』そして『下妻物語』
2007.07.31(Tue)
『ドッペルゲンガー』を観た時、Zが「これも好きかも」とススメてくれたのが『茶の味』
![]() | 茶の味 グッドテイスト・エディション 坂野真弥、佐藤貴広 他 (2005/02/25) レントラックジャパン この商品の詳細を見る |
奇妙な雰囲気のある映画
唐突な演出やシーンが、田舎暮らしの家族の描写に混入するのだ
でもまあ、そもそもこの家族の設定自体がヘン
催眠療法士のお父さんに、アニメーターのお母さん
碁が趣味のお兄ちゃんと、時々大きな自分自身が自分を見つめているのを感じる妹
ミキサーの叔父さんに、漫画家の叔父さん
お爺ちゃんはボケてるし……
あり得ない設定なんだけど、家族の雰囲気はあり得る
そこの微妙な匙加減が良かった
っていうか、我修院達也(笑)すげーっ!
『鮫肌男と桃尻女』の時を思い出してしまった。
っと思ったら、同じ監督だったのね(笑)
![]() | 鮫肌男と桃尻女 浅野忠信、小日向しえ 他 (2000/03/31) 東北新社 この商品の詳細を見る |
山田、すごかったよな、アレは
我修院達也がDVDのインタビューで
「『茶の味』のおジイは、山田の何十年か後の姿」と答えていた
やっぱりなぁとニヤリ
『茶の味』で土屋アンナはスクリーンデビューだったみたいだ
転校生の女の子という役
でも、イマイチだったなぁ
先に『下妻物語』を観ていたせいで、すごく期待してたのだ
![]() | 下妻物語 スタンダード・エディション 深田恭子、土屋アンナ 他 (2004/11/26) 東宝 この商品の詳細を見る |
これは、本当に良かった
深田恭子もハマリ役だと思ったけれど
なにより、土屋アンナ演じるいちごが愛しくてたまらなかった
女の子の繋がりとか、孤独とか、そういうことを
もう少しじっくり考えてみたいと思っている
去年観に行った、これも良かったんだよね
![]() | ストロベリーショートケイクス 池脇千鶴、中越典子 他 (2007/04/25) ハピネット・ピクチャーズ この商品の詳細を見る |
『ブロークン・フラワーズ』
2007.07.30(Mon)
Zのお土産の鰻をがっつり食べてから選挙へ消去法での投票に嫌気
明け方に激しい雨
![]() | ブロークンフラワーズ ビル・マーレイ、ジェフリー・ライト 他 (2006/11/24) レントラックジャパン この商品の詳細を見る |
同じジャームッシュの『コーヒー&シガレッツ』での怪演がすごかったビル・マーレイ主演
飛行機に乗り、車を運転し、
20年前に自分の息子を産んでいた元カノを探す旅
ピンクの花束を持ち彼女たちの家の戸口に立つ
何度も何度も、彼は自分の名前を口にする
コンピュータ関係の仕事で成金になったこと
独身のままでいること
繰り返される彼の言葉は、ほとんど何も語っていない
彼の名前と同じ程度の意味しかない
彼と向き合う女たちは様々な表情を見せる
自分の過去にいた男に対して、彼女らは語る
「どうして来たの?」という問いに返答がなくても
彼女たちは彼に話しかける
ドン・ジョンストンは自分から何も語らない
相手の言葉に自分の言葉を重ねるだけだ
「ノー」と言ったことをすべて実行するドン・ジョンストンは
話しかけられても空虚な答えしか返せず
まるで言葉を失った人のようだ
「過去は終わってしまった。未来はなにがあるかわからない。
大切なのは今だけだ」
という彼の言葉は、あまりに陳腐すぎて息子に届かないのだ
しかし、本当にドン・ジョンストンはドン・ファンだったのだろうか?
同じ型で色違いのジャージを着回す中年男が、ドン・ファン?
うーん……私のイメージがおかしのかな
ドン・ジョンストンはヘタレっぽいんだけどな
『列車に乗った男 』と『TRACY CHAPMAN』
2007.07.18(Wed)
![]() | 列車に乗った男 ジャン・ロシュフォール、ジョニー・アリディ 他 (2004/10/20) ポニーキャニオン この商品の詳細を見る |
パトリス・ルコント監督 フランス映画
『髪結いの亭主』の監督だったのね
「ルコントらしい映画だった」というのが見終わったZの感想
私の方は監督の名前すら知らず
老いた教授がこれまでの自分の人生を振り返る
時の流れが止まったような部屋
そこで生まれて死んでゆく場所
ふとしたきっかけで静かだった老人の生活に入ってきたアウトローは
老人が生きてこなかった人生を歩む人
でも、アウトローもまた、自分の生きてこなかった人生を老人に見る
二人の人生はクロスし、離れていく
老人が、「第二の人生が始まるはずだ」と
カフェで騒々しい若者二人組に注意すれば、元生徒で肩すかし
母親の死で手に入った遺産でパリに行った時も、雨に降られて映画館巡りだけ
アウトローは老人のパイプにジタンを無理矢理詰め込み、吸う
部屋履きは彼の足に合わない
可笑しいけれど、哀しい
そして愛おしい
![]() | Tracy Chapman Tracy Chapman (1990/10/25) Elektra/Asylum この商品の詳細を見る |
ふと思い出した一枚
1988年だって
確かテレビで観たんだと思う
アコギを抱え胡座をかいて座り
地味な照明とセットのもとで淡々と唄っている姿
力強い歌声と、俯き加減の姿のバランスが切なかった
その切なさに胸が痛くなったのを、今でも覚えている
ふむ……「切ない」繋がりだったのね
いや、Tracy Chapmanには『Crossroads』ってアルバムあるし、
そっち繋がりかな
OXOいろいろ
2007.07.16(Mon)
台風が去って青空が顔を出しているというのにダルダル……OXOというキッチン・ツールのメーカーが好きで、ちょこちょこと買っている
ユニバーサルデザインがOXOのウリ
無骨な雰囲気があるけど、使いやすい
一番最初に買ったのがピーラーだった
![]() | OXO グッド・グリップス Y型ピーラー 21081 OXO (オクソー) この商品の詳細を見る |
握りやすくて、スベらない
もう4年くらいになるけれど、サクサク剥けている
![]() | OXO グッド・グリップス ソフトスキンピーラー 1061242 OXO (オクソー) この商品の詳細を見る |
タテ型も欲しいなぁと思っている
ピーラーと一緒に買ったのがスパチュラ
![]() | OXO シリコンスパチュラ M チョコ 1056861 OXO (オクソー) この商品の詳細を見る |
耐熱温度が315度あって、炒め物の時に重宝する
テフロンの鍋も傷まないし、きっちり掬える
次に買ったのが
![]() | OXO グッド・グリップス シトラス・ジューサー 34781 OXO (オクソー) この商品の詳細を見る |
暑くなってくると、我が家ではウォッカの登場が増える
オレンジやグレープフルーツやレモンをこれで搾ってウオッカを割る
あまり力が要らず、綺麗に搾れる優れもの
最初に使った時はホントに感動したなぁ
![]() | OXO グッド・グリップス サラダスピナー (小) 1067266 OXO (オクソー) この商品の詳細を見る |
ずっと欲しかった一品。ようやく手に入れた
サラダがめちゃくちゃ美味しくなるし
冷たいパスタを作る時の水切りにもこれを使う
レタスなんかと千切りした茗荷を混ぜて、これにかけて、ジップロックコンテナで保存
しゃきしゃきサラダがすぐに食べられる。素晴らしい
![]() | OXO グッド・グリップス ナイロンヘッドトング (小) OXO (オクソー) この商品の詳細を見る |
先端がナイロンだから、鍋が傷つかない。もちろん耐熱使用
パスタをソースと絡める時や、サラダをあえる時
グリルで焼いた魚をひっくり返したり
ロックできるようになってて収納しやすいところもいい
![]() | OXO ナイロンソフトターナー トマト 1061276 OXO (オクソー) この商品の詳細を見る |
ターナーなんてどれでも一緒だろうと思っていたけれど、違った
幅が広いから乗せたものが落ちないし
柔軟性と角度があってひっくり返しやすい
もちろん耐熱使用
良い道具と良い調味料が、料理の美味しさupへの近道なのだと思う
まだまだ欲しいぞ☆
![]() | OXO グッド・グリップス 味噌こしセット OXO (オクソー) この商品の詳細を見る |
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『Coffee and Cigarettes』
2007.07.15(Sun)
![]() | コーヒー&シガレッツ【廉価2500円版】 ケイト・ブランシェット (2007/03/02) 角川エンタテインメント この商品の詳細を見る |
ジム・ジャームッシュ監督のオムニバス映画
イギー・ポップとトム・ウェイツ目当てでレンタル
二人が出ていたのは”SOMEWHERE IN CALIFORNIA”で
はしゃぐイギーと嫌味なトムっていう対比が面白かった
(しかし、顔のデカい二人だ……)
”COUSINS”はケイト・ブランシェットの一人二役
「見たことあるなぁ、誰だっけ」と思っていたのだけど
『ロード・オブ・ザ・リング』のエルフの王妃役だったんだね
”DELIRIUM”のビル・マーレイ(『ゴースト・バスターズ』の!)のハチャメチャぶりに大笑いした
次は『ブロークン・フラワーズ』を観よう
ラストの”CHAMPAGNE”
くたびれた老人二人が、仕事の休憩時間に紙コップのコーヒーを飲んでる絵が、やたらと切ない
お爺ちゃんの一人があと2分で休憩が終わるっていうのに、
居眠りをはじめてしまい
もう一人のお爺ちゃんが声をかけても起きない、ってところで映画は終わる
……ジャームッシュっぽい
最後まで笑わせてくれてもいいのに、意地悪だ
『EROTICA』
2007.07.13(Fri)
![]() | エロティカ ポーリーヌ・レアージュ (2002/02/22) アップリンク この商品の詳細を見る |
10人の女性へのインタビューによる映画
「女性によるポルノ=エロティカ」がテーマ
*DVDにあった説明から覚書
ポリーヌ・レアージュ Pauline Reage(ドミニク・オーリ)――1954年『O嬢の物語』の作者。「男性への女性の完全なる服従といった内容から、著者は絶対男だろうと評論家はそろって推測した」
![]() | Story of O Pauline Reage (1989/12) Ballantine Books (Mm) この商品の詳細を見る |
ベッティナ・ランス Bettina Rheims――写真家。「素人の女性を被写体に選んだ点で、露出度が高くポルノ的だと非難を浴びた」
![]() | Chambre Close Serge Bramly (1998/10) Gina Kehayoff Pub この商品の詳細を見る |
アニー・スプリンクル Annie Sprinkle ――130本以上のX指定映画に出演した元ポルノ・スター。現在はパフォーマー、演出家など
![]() | Hardcore from the Heart: The Pleasures, Profits And Politics of Sex in Performance (Critical Performances) Annie Sprinkle (2006/04/30) Continuum Intl Pub Group この商品の詳細を見る |
ジャンヌ・ド・ベルグ Jehanne de Berg(カトリーヌ・ロブ=グリエ)――SMの女王様。自叙伝的著作のほかに、男性名義によるエロティック小説も
![]() | The Image Jean De Berg (2006/04/15) Wet Angel Books この商品の詳細を見る |
アリーナ・レイエス Alina Reyes――作家
![]() | The Butcher (Vintage) Alina Reyes (2004/08/05) Vintage この商品の詳細を見る |
キャンディダ・ロイヤル Candida Royale――元ポルノ女優。女性のためのエロティック・ビデオをプロデュース
ほかに、ブッチ・ドラッグ・クィーンの女性、ラップ歌手、アマチュア小説家。フィリス・クリストファーという写真家が出ていて「サンフランシスコでレズビアンの写真を10年以上撮り続けている」とあった。ググったけど、詳細分からず。
気になったのが「女装」などの言葉。
例えば、ブッチが「女装」をするショー(”ブッチと寝よう”)、素人の女性が裸を写真家の前で晒す時の「変身願望」、普段は貞淑な妻だがSMの女王という顔を持ち、それが「女優のような」と表現されていた。
女がセックスの時に「演技」するとは、よく言われることだ。私も、スル。そして、大抵、「演技」は否定的に捉えられている。自分の快感の有り様を男に伝えることが出来ず、けれども男との関係を保つために、快楽を得ているフリをするのだ、と。だから女は自分の身体のどこが気持ちいいか、だとか、どうすれば良くなれるか、だとかを自分で知ることが必要で、それを相手に伝えてもサンクションとならないような関係が必要だと語られる。
だが、それは本当だろうか?
セックスを求めても拒否しても、サンクションを受けないことが必要だというのは、まったくその通りだと思う。けれど、「自分自身の身体と対話する」的なものに、私は胡散臭さを感じてしまうのだ。
女が「女装」する楽しみ、「演技」する楽しみ、「変身」する楽しみを肯定的に捉えることも可能なんじゃないだろうか?
この映画は、それを描いていたと思う。
『Corinne Bailey Rae』
2007.07.13(Fri)
![]() | コリーヌ・ベイリー・レイ コリーヌ・ベイリー・レイ (2006/07/12) EMIミュージック・ジャパン この商品の詳細を見る |
雨が降り続いて鬱陶しい
洗濯物はたまる一方だし、部屋もジメジメ
陽が恋しい
……陽は陽で、続けば文句を言うのだけど
雨の日に、大人しく部屋で音楽を聴くのは好きだ
最近はコリーヌ・ベイリー・レイが多い
ちょっと前にamazonで投げ売りされてて買った
ヘビー・ローテーション。大当たり
何よりも声がいい
甘くて切なくなる
あとはコードとかメロディラインが好きかな
ポップなんだけど時々ズラしてくる
このアルバムを初めて聴いた時に連想したのがSADEだった
![]() | Best Of Sade (2005/12/20) SONY この商品の詳細を見る |
今でも聴いてますよ
繰り返し繰り返し聴く音楽に占める女性ソロ・アーティストの割合が高い
アレサ・フランクリン
キャロル・キング
ボニー・レイット
シェリル・クロウ
ニコレット・ラーソン
矢野顕子
ふむ……バンドもんではクリッシー・ハインドくらいだなぁ
バンドの音楽は大好きなのだけど
私の中で「アレはオトコの世界」という意識があるのかもしれない
なんでかな?
パンクと女の子との関係が昔からずっと気になっていた
モッシュやダイブでくちゃくちゃになってるステージ前に
行くことを躊躇わせる何かを私は感じる
デカい身体が飛んでくる怖さでなく
硬いブーツに踏まれる痛みでなく
私をステージに近づけさせない何かがあるのだ
セジウィックを読んだ時に衝撃を受けたのはは
私が漠然と感じていた「何か」が言葉にされていたからだ
それにしても、クリッシーはどうしてあんなにカッコウいいんだろう?
![]() | Get Close The Pretenders (1990/10/25) WEA この商品の詳細を見る |
『性と愛の日本語講座』
2007.07.11(Wed)
![]() | 性と愛の日本語講座 (ちくま新書) 小谷野 敦 (2003/06) 筑摩書房 この商品の詳細を見る |
性と愛にまつわる言葉の歴史、変遷を追ったもの。幅広い資料を用いていて「分かりやすい」。分析手法として、私が目標とするものに近い。
が、「性と愛」に関する著者の思想・価値観があまりに偏っているために、肝心な「言葉」の分析までが恣意的なものに感じられてしまうのだ。
例えば
私のまわりには、インテリで、経済的にも自立している、または自立する見込みでいる女性というのは多い。そういう女性と恋愛関係にあったり結婚したりする男も多い。けれど、やっぱり彼女らは、「愛情確認」をするのであり、男の愛情が足りないとか、やっぱり釣った魚に餌はやらないのか、とか、言うのである(p85)
ここには、経済的に自立した女性が「愛情確認」をするのはおかしいという前提がある。
なぜこのような前提がなされるのか。
引用箇所に続き、「セックスをする時、女は何か「価値」のあるものを与えるのであり、その見返りとしての「愛情表現」を繰り返し求める」(p85)と述べられている。
女の「カラダ」には特別な「価値」があり、それを男に差し出す見返りとして「経済的な支え」が女によって求められる――という前提がまずあり、よって、著者の中で「愛情表現」と「経済的な支え」がイコールで結ばれているのだ。
「女の貞操」が「財」であるというのは、フェミニズム理論的に言えば、家父長制的概念である。つまり女の「カラダ」はまず父親の所有であり、後に「オトコ」に譲与される、というのが家父長制なのである。だから、「フェミニスト」を名乗るような女は、間違っても「愛情確認」などしてはいけないのであえる。(p86)
著者にとっては整合性のあるロジックなのかもしれない。しかし、経済的に自立した女性が「愛情表現」を求めることは間違っている、という結論にいたるまで、いくつもの「〜である」が前提とされているのだ。この前提を共有できないものは、どれだけ仮説や考察を積み重ねられても、納得することはできないだろう。
もちろん、この本のテーマはフェミニストが「愛情確認」を求めることの是非ではないし、引用した箇所は趣旨からすれば瑣末なものといえるだろう。
しかし、「〜である」ということこそを、研究者は批判的に考察するべきではないのか。そうした「実証的研究」として本書が書かれたのではなかったのだろうか。
私は、たぶん、フェミニストではない。けれど、こうした「フェミニズムのようなもの」「フェミニストのようなもの」が書かれた文章を見ると、「それはフェミニズムでもフェミニストでもない」と言いたくなってしまう。
私のようなフェミニズムに愛憎半ばする思いを持つひとは多いだろうから、そういうタイプの人間をフェミ側に引き寄せるには、こういう文章は有効なのかもしれないなぁ、なんて思った。
『ブラザーズ・グリム』
2007.07.10(Tue)
![]() | ブラザーズ・グリム マット・デイモン (2007/02/09) ハピネット この商品の詳細を見る |
テリー・ギリアム監督でマット・デイモンとヒース・レジャー
意図せずヒース・レジャーを連続で観たというわけだ
でも、全然、気がつかなかった
BBMの時とまったく違うんだもんな
役者さんはスゴイ
楽しめる映画だった
絵の感じとか、すごい好み
「映画っぽいなぁ」と赤ずきんの女の子のシーンを観ていて思った
「……つうか映画やし」と自分で突っ込む
なんていうか、私にとっては映画らしい映画だったのだ
ファンタジー性が高いっていうのか
ちゃーんと物語を楽しめるっていうか
キャラがどーのこーのとか、設定とか
あまりいろいろ考えず楽しめる作品でした ◎
『「レズビアン」という生き方―キリスト教の異性愛主義を問う 』
2007.07.10(Tue)
![]() | 「レズビアン」という生き方―キリスト教の異性愛主義を問う 堀江 有里 (2006/10) 新教出版社 この商品の詳細を見る |
重版が決まったらしい
嬉しくて、すぐにメールをする
いろんな思いがあるのだろうけれど
私は素直に「おめでとう」と言いたかった
昨日のゼミは「なんだかなぁ」だった
確かに私の視野が狭くなっていたのだけど
しかし……
「ポルノグラフィ」「性的欲望」という概念、言葉を拡大したい・境界を曖昧にしたいという目的のために
「ポルノグラフィ」「性的欲望」という言葉を用いなければななないことによって生じる齟齬
これがネックなのか
うーん、どうすればいいのかなぁ
『トランスアメリカ』
2007.07.08(Sun)
![]() | トランスアメリカ フェリシティ・ハフマン (2007/01/27) 松竹 この商品の詳細を見る |
BBMを観て、思い出した映画
去年、coconで観たんだった
『トランスアメリカ』も「家族」が大きなポイントだった
(BBMでも少しあったけど、宗教ネタ出てきたのだ)
BBMではゲイフォビアがはっきりと見せられていたけど
こちらのトランスフォビアは少し違う感じ
たぶん、BBMでは物語全体をゲイフォビアが覆っている感じだったのに比べて
こちらは主人公のカムアウトとその後が描かれているせいかな
もう一つは
MtFのブリーは(距離を置きながらも)コミュニティを持っていて
Sex Reassignment Surgeryのために、カウンセラーもいたこと
ブリーは孤独な生活を送っているように見えても、孤立はしていないように思える
BBMの二人は、本当に二人だけの秘密だった
この差は大きいのじゃないかなぁ
『ブロークバック・マウンテン』
2007.07.07(Sat)
![]() | ブロークバック・マウンテン プレミアム・エディション ヒース・レジャー (2006/09/22) ジェネオン エンタテインメント この商品の詳細を見る |
上映される前は「必ず観に行こう」と思っていて
上映時にはタイミングがあわず
レンタル化された時には「……まぁ、そのうち」となっていた映画
ようやく重い腰をあげて観たって感じ
賛否両論、いろんな意見をたくさん聞いていたし
ちょっと意地悪な気持ちで見始めた
でも、良かった。良い映画だったと思う
「ホモフォビア」という概念が、今どれだけ広まっているのか分からないのだけど
なぜ、同性愛者に関する問題を個人的なものとせず
政治的な問題として考えなければならないか、
という問いに対する一つの答えになっていると思う
若干の不満があるとすれば、魅力的な女性がまったく出てこない点
ジャックとイニスの奥さんが途中から可愛くなくなってしまうのは仕方ないとしても
他の女性陣があまりにもステレオタイプ(娼婦・だんまり・宗教)
ただし、男性陣の方も実はパッとしない
権力・沈黙・ミソジニーなど、こちらも古典的
1963年から映画が始まっていて
カウボーイという設定もあって
二人が「一緒に暮らす」ことが叶えられない状況であることは分かる
でも、あまりに「幸せ」がないのだ
「幸せそうな家族が実は崩壊している」物語とも読めてしまう
もしかしたら
「幸せそうに見えていたアメリカ」が
その内面に腐敗したものを抱えていたことも描いてあったのかなぁ
二人の関係がゲイなのかそうでないのか、ということが
よく話題になっていたみたいだけれど
そういう二項対立は避けられないのだろうか
そうじゃない関係を描こうとした映画だと思ったのだけれど
『運動靴と赤い金魚』
2007.07.06(Fri)
![]() | 運動靴と赤い金魚 ミル=ファロク・ハシェミアン (2005/08/26) 角川エンタテインメント この商品の詳細を見る |
ずーっと観たいと思っていたイラン映画
タイトルがいいなぁと思っていたのだ
良い映画だった
兄妹で分け持った秘密、なんて、泣いてしまうに決まってる設定
「金魚」だけが秘密を知ってるんだけど
それがあからさまな演出じゃないことも良かった
しかし……半端じゃない貧富の差
お父さん役は「トルコ語訛り」があることが重要だったらしいし(映画はペルシア語)
1997年制作という時点から、現在はどうなっているんだろうか
もう一点は冒頭のナン屋さん(?)のシーン
巨大なナンが流れ作業的に
でも、しっかり手作りでどんどん焼き上がっていくのだ
今まであんなにデカいナンは見たことないなぁ
どんだけ深い釜なんだろう?
『執事の分際』
2007.07.05(Thu)
![]() | 執事の分際 よしなが ふみ (2005/11/15) 白泉社 この商品の詳細を見る |
同人作品収録ということで購入
ストーリーは知ってるし、シーンだって覚えている
台詞だって記憶にあった
なのに……また泣いてしまった
よしながふみのような作風が、決してBLの主流ではないことは分かっている
でも、彼女の作品には「ヤオイの心」のようなものがあると思うのだ
その「心」があって、そのうえでエロエロやテンプレ作品が楽しめるんじゃないだろうか?
そう思いたいだけなのかもしれないけれど……
ああ主よ
この喜びをどうやってあなたに
感謝すればいいのでしょうか……!
このシーンは、「ベルばら」の例のシーン並みに胸を打つ
『モータウン1960s』
2007.07.05(Thu)
![]() | モータウン1960s ベスト・セレクション オムニバス、マーサ&ザ・ヴァンデラス 他 (2002/08/28) ユニバーサルインターナショナル この商品の詳細を見る |
頼んでおいたCDが届いた
お手軽に聴けるMOTOWNのベストもの
うーん、いいなぁ、やっぱり
跳ねる音が大好きなのだ、と再確認
ボーカルまで跳ねてるもんなぁ
昔、若いアレサ・フランクリンの声を「はちきれそう」と表現した友人がいたけれど
まさにそんな感じ、「はちきれそう」だよ、みんな
![]() | モータウン1970s ベスト・セレクション オムニバス、マーヴィン・ゲイ 他 (2002/08/28) ユニバーサルインターナショナル この商品の詳細を見る |
こっちも欲しいな
昨日は雨の降るなか学校へ
”FileMakerをインストして文献整理してレジュメ書き”が増えた……
どっちみちしなきゃいけない作業なんだけど
書いても書いてもレジュメが襲ってくる
先の分もまだ仕上がってないのになぁ
Sちゃんに来週のゼミ発表の件で相談
長々と付き合ってもらって、多謝
人に話すことで自分の頭の中が整理できた
残業だったZと待ち合わせして
Sちゃんとの会話を再確認するように報告
ありがとう、いつもいつも、感謝してます
さぁ頑張らなきゃ
『かもめ食堂』
2007.07.03(Tue)
![]() | かもめ食堂 小林聡美 (2006/09/27) バップ この商品の詳細を見る |
嗚呼フィンランド……
乾燥した空気とはっきりとした輪郭を持つ陽の光
高く、澄んだ空の色と深い緑の色
石畳のどっしりとした街から浮き上がることなく、
たっぷりとしたスペースをとって明るい色彩を並べたお店たち
もう一回行きたいな……遠いけど……
映画は楽しく、可愛く、ほのぼのの中に凛としたものがあった
片桐はいりも小林聡美もいいのだけれど
やっぱり、もたいまさこが好き
かもめに餌をあげるシーン
変な叔父さんから猫を預かるシーン
台詞もなく、表情のアップもないのに、すごく多弁だ
素晴らしいよ、本当に
さて、来週のゼミ用のレジュメ作らなきゃ
夜のピクニック
2007.07.01(Sun)
Sちゃんに誘ってもらって夜の川でピクニック鶏とインゲンのマスタードあえ
ニラと薄揚げとタマネギのおかかあえ
なぞ用意して、いそいそと出かける
が、しかし、そこはいつもの静かな川ではなかったのだった
騒々しくてまるで街中みたいなうるささ
酔っぱらいに花火に大音量でかけられる音楽
……残念でした
雲の切れ間から時々顔を出す月は
びっくりするくらい明るくてまん丸だった
そっかぁ水無月だったのね
来年はふたばで水無月買って食べるぞ
![]() | ブスの開き直り 北原 みのり (2004/09) 新水社 この商品の詳細を見る |
なんだろうな、このモニョった読後感は
私のフェミに対する愛憎半ばした思いがこの本にもあるんだと思う
基本的なことには同意できる
だけど、「そうじゃないんじゃない?」って箇所があからさまではなく、うっすらとある
そこを言葉にしたいのだけれど、難しい
フェミって実体があるようでないのだ
「こういう風にフェミは言ってるじゃないか」と言えば
「そう考えるフェミもいるだろが、違うフェミも多い」と返ってくること、しばしば
もちろん、一枚岩的なものではないのは分かっているが
どうも「私には関係ない」と他人事を決め込んでるように思えるのだ
叩く方もきっちり検証しなきゃ駄目なのはもちろんだけど
(内田樹的叩きが多すぎるんだもの)
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